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そういえばの気持ちは、離れていても届けられるだろうか?

Project Title

斎藤さんとおはなししたい

プロジェクト概要
離れたところにいる人へ、そういえばの気持ちを届けるコミュニケーションプロトタイピング

動機・課題

以前ラボにいた元所長の斎藤さんが別の棟へ移り、顔を合わせる機会が減った。急ぎの用件ならチャットや電話で済む。けれど、ばったり会ったときに交わすような、用件のない、でも心が温まるおしゃべりは失われてしまった。わざわざ連絡するほどではないけれど、会えば話す。そんなそういえばの温度感は、デジタルでは運びにくい。何気ないおはなしこそが、幸福感をもたらし、心の健康の土台になっているのではないだろうか。

仮説・解決方法

仮説:
気にかける気持ちを静かに届けられたら、離れていても用件のない会話は生まれるのではないか?

解決方法:
ラボには水やり機を、別棟にはアナログ機構で花びらが開く花を置きます。ラボで水をやると、その信号が届いて別棟の花がゆっくりひらく。花は取り外せるので、咲いた花を手にラボへ来てもらい、おしゃべりのあと次の花を渡す。いつもの水やりの延長で、通知音のように応答を迫らない呼びかけのかたちを探っている。

将来的なビジョン

このゆるやかなつながりは、ラボの外にも広げられるかもしれない。面会が難しい入院中の家族へ想いを届けたり、離れて暮らす家族と互いの気配を伝え合ったり、子どもの帰宅をそっと知らせたり。大切にしたいのは、監視や管理ではなく、気配を分かち合うこと。まずは花の種類と数を増やしながら、たくさんのふとした会話が行き交う日常を育てていきたい。

今井 健人

プランナー

専門である認知科学とメディアアートを土台に様々な媒体で創作活動を行う|万人へ錯覚を促す恣意的な空間体験づくりに取り組む|SIGGRAPH ASIA 2022 Best XR Content Award, 第0回 Tech Direction Awardsなど受賞。

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