Project Title
フィジタル
プロジェクト概要
空間コンピューティングプラットフォームにおけるプロトタイピング
- 動機・課題
空間デザインを本業とする私たちにとって、空間コンピューティングは現実の空間をより豊かにする技術として活用すべきものだと考えます。仮想空間の技術は確実に進歩していますが、ヘッドマウントディスプレイの中だけで体験が完結してしまうのでは限界があります。むしろ大切なのは、実際に体を動かし、五感で感じられる現実の空間と結びついた体験なのです。そのため私たちは、現実と仮想を別々に考えるのではなく、人間を中心として両者をつなげた連続的な体験として捉え直すことが重要だと考えています。こうした考えのもと、物理的な空間をつくってきた私たちの経験を活かし、現実空間と仮想空間の境界を感じさせない新しい空間体験を切り拓いていきます。
- 仮説・解決方法
「業務効率化」と「体験拡張コンテンツ」の2つの軸で、Apple Vision Proの活用を進めています。業務効率化では「実寸」をテーマに、Apple Vision Proの"そこにある感"を活かして、直感的に空間を把握できるコミュニケーションツールの開発を進行中です。また、体験拡張コンテンツでは、現実と仮想を分断しない体験づくりを目的としたプロトタイピングを行っていきます。
- 将来的なビジョン
空間・場をつくることを本業とする私たちだからこそできる、現実空間への新たな価値創出を社会に提案していきます。また、仮想技術によって現実空間に新しい価値を重ね合わせ、空間体験の質を向上させていきます。
今井 健人
プランナー/エンジニア
専門である認知科学とメディアアートを土台に様々な媒体で創作活動を行う|万人へ錯覚を促す恣意的な空間体験づくりに取り組む|SIGGRAPH ASIA 2022 Best XR Content Award, 第0回 Tech Direction Awardsなど受賞歴多数。
大栁 友飛
デザイナー
空間のデザインや、プロダクト、サービスの設計など、幅広いアプローチを駆使しながら本質的なアイデアを考えることが好きです。最近は「創造性に寄与するAIとはなにか?」をキーワードに、さまざまなプロトタイプを試作中。
吉武 聡一
デジタルクリエイティブディレクター
空間体験のプランニング、デジタルコンテンツ制作を企画から実装まで一貫して行うディレクター。主な研究開発のテーマは空間におけるデータ活用。乃村が取り組めていない領域で新たな価値・ビジネス創出に挑戦中。